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2023年度
博士前期課程修了
松田 大志
住友理工株式会社
水素社会実現に向け、燃料電池自動車での量産実績を応用した小型化シール部品の開発を担当しています。本部品は、使用される環境が過酷な中でも、常に水素や酸素、冷却水の漏れを防ぐ役割が求められる等、要求仕様も非常に高いため、様々な試験条件や形状を試し、最適解を探しています。自分で開発した試作品が、車両に搭載されるなど、徐々に製品化に近づいている感覚が味わえることが、開発の醍醐味です。
学生時代は面白い経験ができました。研究を行っていると、結果や成果がなかなか手に入らず、気分が乗らないことが多々あります。そんな時は、大学で出会った個性豊かな友人たちと一緒に過ごすことで、気分転換をしていました。私の学生生活の一部はコロナ禍で、やりたいことができない時期もありましたが、友人たちとネット上で連絡をとったり、深夜に大学へ行って三密を避けて研究をしたりといった、ある意味ほかの世代では味わえない面白い経験ができました。
高校生までは“習う”ですが、社会人は“考える”が仕事になります。その前準備ができる大事な時期が大学生です。山形大学工学部の高分子学科は、研究設備を含めて非常に良い環境が揃っており、十分に“考える”準備ができます。また、自主性を重んじる教員が多く、学生を大いに成長させてくれます。これは、教員だけでなく近隣住民の方々も同じです。学ぶ機会を与えてくれるのは、「教員だけではない」というのが、山形大学の強みの一つであると思うので、良い成長が得られる有意義な学生生活を送ってください。